小池知事は豊洲市場長を更迭することを決めたが、トップの首を挿げ替えるだけでは問題の解決にはならない。最初に空洞化を提案したのは元知事の石原氏であった。氏は自分が提案、指示したことを認め謝罪している。ヒヤリングにも応じると言っていたが、一転体調不良を理由に文書での回答しかできないと返答した。その回答文書の内容も記憶がハッキリしないなどと、はぐらかしているようだ。市場長が空洞化の決定にどのように関与していたのかは全く不明で、今回の更迭は、空洞化問題の代表者としての処分であり、空洞化を決定した責任者としてではない。本丸は石原氏にあり、石原氏も個人の発想で、個人の考えで空洞化を決めたのではないにちがいない。おそらく相談者がいて、話し合いの下に提案することになったのであろう。ではなぜ、そのような話し合いがもたれることになったのか、その部分の解明がなければ、この問題の本質は見えてこない。肝心なことが解明されないまま終わる可能性がある。小池知事をサポートする人が今都庁にいるのであろうか。新知事はチームを組んで今回の問題の解決に当たることができるのであろうか。端から見ている限り孤軍奮闘しているように見える。サポートする人材が出てきて欲しいものである。行政の縦社会では下位者が上司に対して、意見、提案をするというボトムアップの仕組みはないのであろうか。民間企業ではトップダウンとボトムアップの両輪で運営し、競争社会を生き抜こうとしている。トップダウンだけで上の決定の変更は不可能という社会は、民主的仕組みのある組織とは言えない。縦割りの上位下達という組織が今回の問題を発生させる土壌があったのではないか。改めて日本の行政の仕組みを見直す必要がある。