救助のために駆けつけたレスキュー隊は潜水装備を持参しておらず、転覆したボートの中を直ぐに捜索をすることはなかった。救助活動のマニュアルには潜水装備なしでの潜水の救助は二次災害が伴うので禁止されていたからである。ボート転覆の報告を受け救助活動を行うのになぜ、潜水装備を持っていかなかったのか。行方不明者がいることが救助隊に報告をされており、転覆したボートは一艇だけで、なぜ潜水捜索がなぜできなかったのか。マニュアルに従ったというだけでは納得がいかない。隊員に命綱をつけボートの下に入り捜索がなぜできなかったのか。そのようなことを緊急時に判断してこその救助隊ではないのか。溺死した生徒は長い時間ボートの中に閉じ込められた状態で見つかった。緊急時にマニュアルにこだわっていてはならない。

アポロ13号の地球帰還の成功は、NASAのスタッフが規定に従って行おうとしていた時、エンジンを開発した技術者がマニュアルにとらわれず、全ての知見を結集させ危機を脱した。この成功は「聖書の否定」と語られている。これは緊急時には規定、マニュアルに従うのではなく、その状況を見極め決断し行動することの重要性を物語っている。

ハザードマップは災害を予測し、被害軽減のために作られたものであるが、緊急時の判断はこれに頼ってはならないことを肝に銘じるべきである。