中国による南シナ海の実効支配の次は、東シナ海であると、多くの日本人が危惧しているが、竹島が韓国に実効支配されていることに関心のある日本人がどれだけいるであろうか。竹島の問題に関心が薄ければ、もし、中国が尖閣諸島の中の小さな島を実効支配して、その時にだけ世論の非難が高まっても、国民の危機感は次第に薄れていくのではないかと危惧される。竹島は1953年のサンフランシスコ条約で国際法上日本の領土と認められた。しかし、韓国は前年の1952年に一方的に李承晩ラインを引き、竹島を韓国の領土とし現在警備隊員を常駐させ実効支配している。これに対して日本は1954年以降3回にわたり国際司法裁判所に付託することを提案してきたが、韓国はこれを拒否している。日本国民がこのような現状にもっと関心を持ち、国際法にのっとり解決していくことの重要性を理解し、さらに推し進めるように世論を高め政府を後押しする必要がある。韓国とはまだ歴史上の問題があり、互いに竹島の問題には敢えて触れないようにしている面もあるが、中国は日本人の竹島への関心の程度を見極めて、東シナ海への戦略を練っていると考えた方が良い。尖閣諸島が第二の竹島になる前に、国民は領土侵害は主権侵害であることをもっと認識しなければならない。島国日本は歴史的に領土侵害への危機感を持つ経験が、北方四島を除き少なかったかもしれない。島が領土であることに世論の関心を深めるような教育も必要ではないか。