河野洋平氏はあるTV番組で安倍首相は「愛情に欠ける」と言っていた。これは安倍首相の政治姿勢を批評した言葉である。国会の答弁を見聞きすると、野党議員への答弁は、論理的に分かりやすく相手を論破、納得させるものではなく、時には感情的になり、相手の意見を否定し、結論を繰り返すばかりである。結論だけを声高に主張しているだけに見えてならない。野党の反対意見は、国民が抱く疑問でもあり、その疑問に対し丁寧に説明することが首相の責任である。分かりやすい説明ができないのは、首相自身の法案への理解が不十分で、閣議でも充分検討していないのではないか。河野氏は、以前は自民党内部に硬軟両派があり、時に応じて交替して政権を維持してきたという。しかし現在の自民党にはそのような体質はなく、長期政権になる首相の政治姿勢は時に独裁者のように見えてくる。議会制民主政治とはいえ、世論の反対が多い中で、強引とも言える手法で多数決で決定するのは、独裁的民主政治に映る。