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コーヒーセレモニー

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エチオピアといえば、コーヒーの原産国である。南部にはカファという地名があり、エチオピアでは、この地名がコーヒーの語源と捉えている。

伝説 山羊使いのカルディがある日、森の中で楽しそうに跳んだり、跳ねたりしているのを見かけた。山羊たちが食べている物を見ると赤い木の実であった。ガルディも食べてみると、爽快な気分になり、毎日元気に山羊の世話ができるようになった。この話を聞いたイスラム教の僧侶が持ち帰り、皆で食べてみると眠気がとれ、さわやかな気分になり、魔法の豆として愛用され、人々に広まっていた。

エチオピアの家庭では、日本で緑茶を飲むようにコーヒーをよく飲む。街角で人々は朝からコーヒーをよく飲む。日本のようなインスタントコーヒーは都会の一部のスーパーでしか目にすることはない。スック(小店)で販売しているのは生のコーヒー豆で、生の豆からコーヒーを入れる。まず、豆を水洗いし、汚れを取り除く。炭火を起こし、洗浄した豆を専用のフライパンで炒る。うす茶色から少しづつ茶色に変わり、褐色から黒光に色が変わっていく。コーヒー独特の香りが広がり、部屋に充満する。いつも近所の人たちが招待され、炒り終わったコーヒーの香りをサービスするかのように、ゲストに近づけその香りを味わうようにかいでもらう。次に専用の鉢に入れて叩いて潰す。この間炭火で香木を炊く。香木からは煙が出て、コーヒーと香木の香りが混在し、独特の甘みのある香りに部屋中が包まれる。炒った豆を専用の壺に入れ叩き潰し、専用のコーヒー壺で水を沸し、すり潰した豆を壺に入れて煎じる。炭火の火力が強いので煎じるのに時間はかからない。このあと、フィルターでろ過するようなことはせず、壺を傾け斜めに置いて沈殿をしばらく待つ。この斜めに静置するのも独特で、ドーナツのような丸い下敷きに置いて安定を保ち沈殿を待つのである。その間にコーヒーカップの水洗いをする。台所で水道水でというのではない。ポットか桶に入れた水をカップに注いで手で洗っていく。コーヒーカップは日本のものと比較すると三分の一くらいの小さなカップである。カップの下に小皿を引いて、煎じたコーヒーをカップから溢れるほど注いでいく。砂糖、ミルクは好みに応じて入れる。多くのエチオピア人は砂糖をスプーン3杯は入れる。ミルクを並々と入れて飲む習慣もある。さらに、香葉を入れて香りを楽しみながら飲む。一杯が小さいので、必ずおかわりをする。おかわりをするのが作法といってもよい。この時お湯をコーヒー壺に追加するので2杯目は1杯目より薄味になる。普通は3杯まで入れる。3杯目は薄くなっているので子供でも飲める。ダボ(パン)があればダボを出す。ダボは蜂蜜をつけて食べることが多い。豆の洗浄から終わりまで短くて1時間はかかり、近所の人たち、おかみさんたちの日本で言えば井戸端会議、社交の場である。居間にはグリーングラスが引敷かれていることが多い。エチオピアではグリーングラスは幸福を呼ぶ意味がある。

街角のどこにでもコーヒー店がある。道端にコーヒーを入れる小道具を準備すれば、即席のコーヒーショップに早変わり。軒下を借りて商売をする人も多い。1杯5Birr(25円)、紅茶もあり、紅茶は2Birr(10円)である。レストランの一角には豪勢なコーヒーセレモニーを行う準備がなされお客をもてなしている。花を飾り、コップコーンを用意し華やかな雰囲気である。都会ではコーヒーセレモニーを行う習慣が薄れてきているという。経済成長し、暮らしが欧米風になればどの国でも伝統的な生活様式はすたれていくのは同じである。

 

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